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おめでとう、miyo ちゃん

2011-01-30 (Sun) | 23:20

 我が愛するバンド Electric Eel が擁する2輪の花の片方である、ボーカリストの Miyo ちゃんが遂に、母になった。


 うさぎを心から愛する女の娘でもある Miyo ちゃんが授かった新たな命は、奇しくも兎年生まれという事だ。


 母子共に健康らしく、本当に良かった。


 おめでとう。


 昨年、危うく「あちらの世界に旅立ち」かけた僕にしてみると、何だか、「輪廻転生」じゃないけど、感慨深いモノがある........


 生まれるまでの数ヶ月より遥かに長い数十年を、親として見守って行かなくちゃいけないけど、それもまた、新しい命が誕生したからこその「特別な人生」なんだから、しっかりがんばってね。


 では........誕生と同時に Electric eel 準レギュラー・メンバー(笑)になった miyo ちゃんの赤ちゃんが、すくすくとファンキーに育つように、この曲(↓)を贈ろう........




Eric Burdon & War - 'Beautiful New Born Child'

(携帯の方は ここ)


 僕の方が一足早く バンドに戻って行く事になるけど、待ってるから、またいい音楽を作ろうね。

ハンドメイド

2011-01-26 (Wed) | 22:21

 先日 ここ に書いてたように、レコーディング・ソフトも Cubase5 にやっとアップデートし終え、マシンもWindows7 64ビット版搭載の新しいヤツに換わり、新環境の下で、ボチボチ、自分自身の楽しみの為に、気が向いた時に、閃いた時に、フラって録って、また、気が向いたら重ねてみて......っていう感じのラフな「普段着」っぽい作り込まない、素朴なハンドメイド感覚の楽しい「音響」のようなモノを録ってみたいなぁーって思ったりしてるんだ。

 もう、作り込むのは、僕にはちと難しくなっちゃっててね。


 その手のヤツは、Electric Eel の方で、譜面で追い込むのが精一杯なので、プライベートのお楽しみにまで手が回らないって感じでね。


 で......あまり、プログラミング(=打ち込み)はせずに、身の回りにあるモノを適当に使い回してレコーディングするような、10代の半ばの頃、友達と一緒に、彼の部屋でゴソゴソやってた頃のような、DIY(=Do It Yourself)精神溢れる簡素、且つ、楽しいレコーディングのスタイルに戻りたくてね。


 だから......ほとんど仕舞い込んでいた、そんなレコーディングに必要そうなローテク機材を引っ張り出してきてラック(↓)に組んだりしてたんだ、この数日......



My Recording Rack 2011
My Recording Rack 2011



 14~5年前は、軽くこの3~4倍のラックを積み上げてレコーディングをしていたし、16トラック仕様の畳のような大きさのアナログ・コンソールも使っていたから、そりゃー、可愛いものだよ、この程度は........


 PCベースのレコーディングに移行してからっていうもの、エフェクターやシンセサイザー類等はみんなソフト化されちゃって、PCの中に納まった状態になり、ハードはドンドン押入れへと仕舞い込まれていったものだ。



 ただ、久しぶりにこいつ(↓)を見て、また昔のように使い倒してやりたいなぁーって感慨深い思いを持ったりもしたんだ。



Roland MC-303 Groove Box
Roland MC-303 Groove Box


 これは、アンチ・デジタル・シンセの風潮の中で、アナログ・シシンセ的マニュアル操作が特徴的なチープさが逆に魅力的でもあった、ローランドからリリースされていた MC-303 Groove Box というシンセサイザーの一種なんだ。




 これは、当時、特に、ヒップホップ系、ハウス系やオルタナ系なんかの新世代のミュージシャンに爆発的に人気が出てね。



 そのあまりの人気と、音の良さ、そして、この機材に対するミュージシャン達の多大なる愛着から、Beck (ベック)、Sean Lennon (ショーン・レノン)、Sonic Youth (ソニック・ユース)等、並々ならぬミュージシャン達が、この MC-303 Groove Box という愛すべく機材のみで製作した曲でコンパイルされたアルバム(↓)までがリリースされたりもしたものだ。


VA-At Home With The Groovebox
VA-At Home With The Groovebox


 全14曲全てがこのチープなシンセ1台で製作されているわけだけど........


 音楽は機材や楽器に投資した金額じゃないって事だよ。


 ソウルの問題だよ。

今日の事

2011-01-21 (Fri) | 23:48

 今日は一日中、こんな銀色の世界(↓)の中を行ったり来たりしてたんだ。

Snow-Covered Mt. Aso



 何とも美しい景色のようだけど、実際は、こんな(↓)状態の道路をずっと、チェーンなしで運転して、雪山の中、行ったり来たりしながら営業活動していたんだ。


 Icy Road In Yabe


 何とも、譜面作成で疲れきったこの脳ミソと、病で失った左目の視界の影響の為、異様に疲れ目が辛い僕には、過酷な現場........


 でも、お蔭様で、仕事に復帰出来たんだから、有難い事だと思わなくちゃ........



 で、柳川のチェアマン Ton 君 から、柳川音楽シーンのランドマーク MUSIC & FREE SPACE "prana" 展示用のアナログ・レコード・ジャケットを依頼されていたので、手早く、見栄えのいいヤツ(↓)をチョイス。



LP Jackets For Ton


 ウーム........どんなに疲れていても、やっぱり、アナログのジャケットを見ると、中身の音を思い出しちゃって、テンションあがっちゃうよね。

新環境に思う........

2011-01-19 (Wed) | 23:30

 遂に........僕のPCもWindows 7になってね。


 それも.........何と、64ビット版なんだよね。


 まぁ、色々と移行に難儀してて、手探り運転状態でね。


 で、そこに、今夜、やっと......待ちわびていた、レコーディング&シークゥエンス・ソフトのCubae 5のヴァージョン・アップ版(↓)が届いてね。


New PC & Cubase 5



 これで、随分と調子が悪くなっていたPCはサブ・マシンに格下げし、64ビットの恩恵をたっぷりと受けた、快適な自宅レコーディングを楽しみたいって思う。


 不慣れな譜面書きより、実際に打ち込んだり、演奏しちゃったりしてレコーディングした方が早いからね。


 病の為、もう、唄えなくなっちゃったけど、これからは、自分の楽しみの為だけに、人に聴かせる事を前提にしない音楽を奏でていってみたい。

「ジャズと生きる」

2011-01-16 (Sun) | 21:30

 この処、正月休みの前に柳川図書館で借りていたこの本(↓)をずっと読んでてね。



「ジャズと生きる」
秋吉敏子著「ジャズと生きる」



 ウーム、これが、なかなか深い自叙伝なんだよね。



 勿論、僕も、彼女の事は、相当に昔から、ニューヨークを拠点に活躍する、「本物の」ジャズピアニストだっていう、極々常識的な事程度しか知らなかったわけなんだけど........



 あっ、それと、マンディ満ちるのお母さんだって事は当然知ってたけど........



 ただ......何処となく、「本物」なんだっていう「刷り込み」が本を読む前から、事前に、僕の中には存在してて........って事を正直に告白しておこう。


 それは、こういう事なんだ。


 以前ニューヨークに行った時、レコード家さんの店員さんだとか、黒人のタクシー運転手のおじさんだとか、色んな処で出会った音楽好きな人達と会話をしていると、こちらが日本人だと知れば決まって、「トシコ・アキヨシは知ってるか?」などと問われた事しきりでね。


 フムフム........これは........ニューヨークで認められている「本物の」そして、「本場の」ジャズ・ミュージシャン」なんだっていう事が印象に残っててね。



 この本を読んで、一番考えさせられたのは........今や、「沈痛な表情をした金の成る木=Amのアルペジオ」を年から年中チンタラチンタラ弾く事を「オリジナリティ」だと信じ切っている連中のお陰で、随分と厚かましい言葉に成り下がってしまった感が拭えない気がしてしまう「オリジナリティ」というヤツなんだよね。



 彼女の場合、渡米して2・3年した、「日本人の若い女性が演るジャズ」という「もの珍しさ」としての「賞味期限」が切れ始めた辺りから、彼女のピアノを聞くオーディエンスから「バドだ、パウエルだ。」っていう陰口が聞こえるようになったそうだ。


 勿論、Bud Powell (バド・パウエル) とは、モダン・ジャズ・ピアノの巨人として有名なミュージシャンなわけで........



 で........そこから、「オリジナリティ」の追求の一つの有効的手段として彼女がチョイスしたのが作曲だったというのが親近感を覚えてしまう。



 あくまでも私見だが、良質のプレイヤーというものは、ある種の「即興作曲家」として、プレイヤーと作曲家としてのどちらの側面もお互い強烈に結びついて存在し、一つの「オリジナリティ」を醸し出しているようなものだと思うわけだから........



 でも、そこで、終わらなかった処が彼女の芸術家として素晴らしい処だと思う。


 デューク・エリントンの音の背景に滲み出るブラック・ルーツを感じとり、本人曰く、「ジャズの持つ縦に弾むリズムと、それと正反対に、横に空間を区切る『間』という日本的なリズムを違和感なく混合したジャズ」を創造しようとしたらしい。



 ここではっきりと書きたい。


 兎角、何かと言って、「和モノ」とかいった軽いスタンスや、見かけ倒し的な奇を衒った「邦楽の導入」だとか、「邦楽との融合」だとかいう、イージー極まりない胡散臭いコンセプトを標榜し、思わず赤面してしまうような和太鼓だとか、琴だとか、琵琶だとか、笙だとかが、とって付けたように登場するアートぶった「ニセモノ」を、これまで何度見てきたのだろうか?



 「本物」が好きで好きで仕方が無く、死ぬ程聴いて、死ぬ程演奏して、もう、DNAレベルで自分の血肉化し、そして、その「本物」の中に入って行き、その「本物」相手に真剣勝負の最果てに辿り着いた「芸術上の悟り」が、「○○○.........したジャズ」という処に感動を覚える。


 そこには、中途半端に、西洋音楽の美味しい処だけを「タダ喰い」しておきながら、飽きもせず、十年一日の如くAmのアルペジオに精を出している日本のフォーク系の連中がよく言う処の「オリジナリティ」とは180度違う、真のミュージシャンシップがと誇りが感じられる。


 こんな壮絶なレベル(↓)の「オリジナリティ」を以ってして「オリジナリティ」っていう言葉を使って欲しいね。


 ここまでやっても、彼女は、連中とは違い、あくまでも、、「○○○.........したジャズ」という言い方をしている。




Toshiko Akiyoshi Piano Trio - 'I Let A Song Go Out Of My Heart'

(携帯の方は ここ)


 不確か゛申し訳ないけど、多分この演奏は、 Duke Ellington (デューク・エリントン)の 'I Let A Song Go Out Of My Heart' だと思うんだけど........



 流石、バド・パウエル本人をして、「君は女性ナンバー・ワン・ピアニストだ」って言われた才気がほとばしる演奏だね。




Toshiko Akiyoshi - 'Long Yellow Road'

(携帯の方は ここ)

 こちらは、彼女の作曲家としての代表作といわれる壮大なテーマを持つ曲。


 素晴らしい。



 彼女のように、「本物」の中に分け入って行き、真剣勝負は出来ないけど、せめて、「本物」と「ニセモノ」位の見分けは付けたいものだね。

続・フランク・ザッパの思い出

2011-01-15 (Sat) | 19:48

 ところがどっこい......超絶音楽人ザッパとの「お付き合い」が、大学後半2年程度で済むなんて思ったのが甘かった........


 一体アンタ何枚アルバム作ったら気が済むの?っ思う位のリリース数を誇るザッパ......そして、何人のどんな説明を以ってしても、○○系といったカテゴライズが不可能であり、手を出していないジャンルなんてあるのかいや?っていうもの凄さ........

故に、初心者・入門者が1枚アルバム買って2度と聴けなくなるアーティストの最有力候補なんだよね。

 アルバム毎にまったく別の音楽演ってるからね、彼の場合........

 まぁ、そんな、一体何が入っているのかも分からないような、雑踏の中で躍動するリズムを感じながら、東南アジアの街角辺りですする濃厚なゴッタ煮スープのような「味わい」が病みつきになって、いつの間にか、ザッパの「超絶リリース攻撃」に「貢い」でしまう「体」になってしまっていた........っていう人は世界中に、僕を含めて、死ぬ程いる........



 そんな、僕の「懲りない」「続・フランク・ザッパの思い出」(↓)がこれら........というわけ。




Frank Zappa LPs & CDs
Frank Zappa LPs & CDs

フランク・ザッパの思い出

2011-01-10 (Mon) | 22:59

部屋に篭り、鍵盤と五線紙とずっと向かい合って過ごすような休日の時間の使い方をしていると、ふと、敬愛する Frank Zappa (フランク・ザッパ)の事が脳裏を過ぎった。


 本人曰く、ボーカリストとしての限界を知るが故、自ずと賑やかになったという、その膨大な数の「オタマジャクシ」が積みあがった「変態的」とも言われる「忙しいアレンジメント」を書き上げるのに費やされた人生はどれ程の年月だったのだろうか?


 彼は、ハードなロック・ギター・ソロイストとしての顔を持つ一方、自らタクトを振る事もある位、クラシックの世界に深く影響されたミュージシャンであり、かなりの病的なスコア・フェチ........譜面マニアと言うか、専任記述屋さんを雇い、常駐させ、自らのペンになる曲は、かっぱしからスコアに落とし込ませていたとも言う。


 大学でも、専門的に音楽を専攻して学んでいるという。


 まぁ、彼の事を語り出したら、表街道のスター=ビートルズか、裏街道のスター=ザッパか?っていう位、ある意味、ビートルズ級の偉人なわけなんだから........


 一体何冊、彼についてのマニアックなディープな本が出版されてきたか?

 ちよっとネット上で検索かけてみれば、相当な情報が得られるはずだ。




 今日は、譜面を書いてて、ちょっと彼の事を思い出したけで........



 で........ふっと振り返った壁のレコード棚の中程に鎮座している彼のレコード達........


 大学時代の後半2年は、彼、ザッパの為に生きていたような時代だったんだよね、僕にとっては........


 そう、アルバイトしまくって手にしたお金を根こそぎ注ぎ込んで、その頃、彼がリリースし始めた、旧作のアナログ・レコード・ボックス・セット(まだCDの時代ではなかった!!)の全3ボックス(↓)を買いましたよ。


Frank Zappa -
Frank Zappa - "The Old Masters Box I・II・III"



Frank Zappa -
"The Old Masters Box I・II・IIIの中のアナログ・レコード群"


 因みに........

 Box Iは、"Freak Out!"~"Cruising With Ruben & The Jets" + 未発表曲集 "The Mystery Disc" の7枚組。

 Box IIは、"Uncle Meat"~"Just Another Band From LA"" + 未発表曲集 "The Mystery Disc" の9枚組。

 Box IIIは、"Waka/Jawaka"~"Zoot Allures" の9枚組。

 
 3Box合計で25枚組になるという......


 以前、ここ に、宝物にしている、ニューヨークで購入した Buddy Holly (バディ・ホリー) のアナログ・レコード・ボックス・セットの事を書いたけど、また、違った意味で、凄く思い出に残っているレコードだね。

 必死になって働いて、お金を貯めて、やつとの思いで買ったからね。

The Horace Silver Quintet - 'Song for My Father'

2011-01-10 (Mon) | 21:05

 「ロック・インテリ」にすこぶる評判が良く、そして又、レコーディング・スタジオを居場所にする自称「業界人」ご用達アーティストの典型って言えば........そう、 Steely Dan (スティーリー・ダン)って事には誰も異論が無いと思うんだけど........



 兎角、「どうしたらあんなコード進行を考えつくのか?」っていう、その余りに並み外れたソングライティング技術と、世界トップクラスの物凄いプレイヤーを大挙して投入し、たった1つのパートを競わせてベストのテイクのレコーディングを得て、その曲の完璧な仕上りを追求したといわれるその伝説的な、そして、偏執狂的レコーディング・セッションで知られる、ロック史上最も完璧主義なレコード製作を敢行したグループだとも言える。


 また、実に多くのプロデューサーやエンジニアといったスタジオ・レコーディング作業のプロ達が、リファレンスCD(スタジオの音響チェックの必要がある時、チェック用として流す、自分がベストな音と思っているCD)として彼らのアルバムを挙げる事も特筆される点だ。


 確か、数年前、残念ながら今はもう閉店してしまったらしい「ビルボードライブ福岡」の杮落としに、彼らがコンサートにやって来た事があったが、あの時が、この伝説的グループを見る千載一遇のチャンスだったのだが........


 が........実の処、僕は、それ程このグループに思い入れがあるわけではなくてね。

 で、何となく行きそびれてしまったけど、見た人によると、それはもう、これ以上は望めない位、職人技の結集した見事な演奏が繰り広げられた渋いステージだったらしい........



 このスティーリー・ダンってグループは、バンドっぽい編成の時期もあったけど、もともと、ジャズに深く影響された二人のニューヨーカー Donald Fagen (ドナルド・フェイゲン) と Walter Becker(ウォルター・ベッカー) のからなるソングライター・チームが、その書く曲が余りに複雑過ぎる事から、なかなかプロのライター・チームとして、売り込み先であるポップス畑にて曲を取り挙げてもらえない事から、それならば、自分達自身で演ってしまえっていう「シンガー・ソングライター・バンド」的発想でスタートしたグループな訳で........


 そんな処には少しばかり親近感を覚えたりもするんだけどね。


 でも、僕が血気盛んな若い頃、The Who (ザ・フー)や Led Zeppwlin (レッド・ツェツペリン)のハードな音を真似て、バンドで1曲=60分とかの長尺演奏に没頭していたそんな僕の周りでは、バンク/ニュー・ウェイヴの切れ味鋭いロックの余韻が覚めやらないあの頃、ダンの音楽は、何とも、パンク・ミュージックの低予算一発録りの熱気ある音に浮かび上がってくる「芸術の初期衝動」溢れる「一級のロック」と対極に位置するゴージャスな「究極のAOR」な感じに響いてしまっていたんだ、正直に告白すると........


 リアルタイムで初めて彼らの音楽の懐の深さに反応出来たのは、もう少しだけ後........1982年にリリースされた、Donald Fagen (ドナルド・フェイゲン)の初ソロ・アルバム(↓) "The Nightfly" だったなぁ~。

 これは、古き良きラジオ・デイズを想起させる、ターンテーブルの前でポーズを取るDJに扮したドナルドが飾るモノクロの秀逸なジャケット同様に、古き良き時代のジャズや R&B のエツセンスを巧妙に取り入れた、洗練されたソングライティングとデジタル時代の夜明けを告げた、新たなレコーディング・テクノロジーとが結びついた傑作だった。


Donald Fagen - The Nightfly
Donald Fagen - "The Nightfly"



 で........今日は、彼らの最も有名な曲で、1974年に大ヒットしたシングル 'Rikki Don't Lose That Number' (邦題:「リキの電話番号」)(↓)を紹介しよう。




Steely Dan - 'Rikki Don't Lose That Number'

(携帯の方は ここ)



 まあ、柳川コネクションの体力アップの為書いておくと、彼らの芸術性が極まった、又、最大のヒット・アルバムでもある、日本人モデル山口小夜子がジャケットを飾る1977年リリースの6thアルバム "Aja" (放題:「彩」(エイジャ))位は聴いてても損はないよ。


Steely Dan - Aja
Steely Dan - "Aja"


 このアルバムは、実に便利なアルバムでね。

 どんな相手にも、フェイヴァリット・アルバムにこのアルバムを挙げてみせれば、ちょっと一目置かれる事請け合いだ。


 いかにも音楽をよく知ってる人が聴いてる趣味の良いアルバムの典型みたいなヤツだね。


 上記のように、ミュージシャンやプロデューサー・エンジニア等の「業界人」にやたらめったらに愛聴されているのがこれ程多いアルバムもそうはないし、また、「モノの本」の70s後半の章には必ずといって名盤としてピックアップされており、また、言い方を変えれば、これ程、あらゆる処で事ある毎に、語られてきた名演がギッシリ詰まったアルハバムっていうのもそうは見当たらない。





 で........ここまでは、大いなる前振りだったわけで.........



 今日、本当に使紹介したかったのは、こちらの曲(↓)だったんだ。




The Horace Silver Quintet - 'Song For My Father'

(携帯の方は ここ)


 ブルー・ノート・レコードにおける、あらゆる意味において重要なピアニストであった、彼、Horace Silver (ホレス・シルヴァー)の一世一代の名曲として知られているのが、ここに紹介した1965年のラテン・タッチのフィーリング溢れる 'Song For My Father' という曲なんだけど........


 この曲は昔から大好きだったんだけど......


 最近、Electric Eel 用の曲を書いてて、合間によく部屋に流していたりしたんだ。



 で、お聴きなれば直ぐ分かるはずだけど、最初に紹介した、ダンの 'Rikki Don't Lose That Number' は明らかに、この 'Song For My Father' から強くインスパイアーされているよね。



 ウーム........この辺りの曲の消化の仕方や取り入れ方、目の付け処が、今の打ち込みのダンス・ミュージック全盛の時代に見習うべき部分が大いにあるのでは?

Electric Eel #7

2011-01-10 (Mon) | 11:11

 Electric Eel 向けに、この年明けからずっと取り組んできた新曲 'Transmigration Part I'のスコア(↓)をUPします。



'Transmigration Part I'-01'Transmigration Part I'-02




 とにかく........物凄く脳が疲れた........


 曲タイトルを見ての通り、このスコアの後には 'Part II' とか 'Part III' とかが続いて、組曲になる構想なんだけど、まだここにUPした'Part I'しか書けていないんだ。(この 'Part I' 自体が既に組曲っぽいが........)


 実際の処、今の僕の能力では、短時間にはそこまで書けないんだ。


 取りあえず、今の時点で言えるのは、前回 ここ にUPした'(仮) Eel's Funk-02' (譜面には 'Section C'と書いてあるヤツ)が 'Transmigration Part II' になる予定なんだ。


 で、恐らく、'(仮) Eel's Funk-01' が最初に来て、続いて、 'Transmigration Part I & II' を演奏して、最後に物凄くハードな 'Part IV'っていうのを用意しているんだ。


 ところで......曲を書く事に没頭していたら........この曲で、自分が何をしたら良いのかが全然見えてこなくなっちゃって........

 基本的に、kayo ちゃんの右手が供給するハーモニー感にタロウ君とYamaちゃんがしっかりと土台を付けてあげれば成立するような曲なので......ギターの絡み方をまったく考えてなかった........


 しかし........こんな複雑なヤツ......メンバーのみんな以前に、このイカれた脳の所有者である僕自身が一番困るんじゃーないのかね?

 では、よろしく。

初仕事

2011-01-02 (Sun) | 02:18

 新年、明けましておめでとうございます。


 実は、大晦日から急遽始めちゃった部屋の模様替えをずっと続けてて、やっと、格好が付いてきた感じでね。


 何故に急な模様替えを思い立って始めちゃったのかって言うと........2点程理由があってね。


 一番は、Electric Eel の作曲・アレンジメント作業に、作業効率的にも、精神的にも都合がいいレイアウトにしたかったって事なんだ。


 そして、二番目は、去年の リスニング・イベント "RECONOMY" の時に、久し振りにアナログ・レコードの音を集中的に聴いたおかげで、もっと楽に、直ぐに部屋でアナログ・レコードが聴けるようなレイアウトにしたかったって事なんだ。


 で、結局その二点を両方カバーしたら、なかなか何事にも集中出来なく、長続き出来ないこの脳ミソの負担を少しでも軽くして、お気に入りのアナログ盤を聴きながらのリラックスした環境の中で、休憩しながらの作業の方が、作業効率も良くなるし、他方、そんなアナログの音にインスパイアーされて、アイデアが浮かんできたり、作業上の問題点の解決方法が見つかったりする事もあったりと、何かと相乗効果が期待出来るかなって思ってね。


 まだまだ、そんな、根気が続かなかったり、集中出来なくなったりっていう脳の病の後遺症「注意障害」っていう症状があって........

 昨日(=大晦日)の記事「2010年を振り返って......」を読み返してみると、以前にはかなり少なかったはずの誤字・脱字・改行ミス等が酷く多い事に気付いたが、敢えて、そのまま修正はかけないままにしておく。

 しかも、書いた時間も、以前なら、この程度の内容なら1時間は掛かからない位だったと思うけど、ちょっと書いては、休憩して、色々して、また書いてって感じで、恐らく、書くだけなら、時間近くかかってないだろうか?
その上、出来栄えは、誤字・脱字・改行ミスのオンパレードの酷い文章で........


 で......部屋は、こんな(↓)感じで......


2011年正月 部屋模様替え完了-01

2011年正月 部屋模様替え完了-02



 これで、聴きたいと思ったら、直ぐに、アナログ盤が聴けて、作業してて疲れたら、ゴロリと横になったりしてアナログ盤に耳を傾けてリラックスも出来る。


 これで、みんなの期待に答える為のした準備の為の「初仕事」が終了........


 ではでは、Eel のメンバーのみんな、とぎきりファンキーなヤツを引っ提げてこの新年にカムバックするからね。


 で、例の如く、1曲の中に何曲も入ってるような情報量が多い、価値のある、苦労して演奏するのに見合うような充実感を得られるような音楽を作ろうと、何とかスコアと悪戦苦闘してるから、乞うご期待の程を........



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