さっき、久しぶりにネット上をブラブラとしていたら こんなランキング を見つけちゃってね。
ウーム、これ何だか心中複雑なランキングだなぁ。
別名 "Wizard がこよなく愛するギタリスト番外編" 的な様相を呈しているランキングだよなぁ。
さて、僕が選ぶ「史上最も過小評価されているギタリスト」はズバリこの人(↓)
Nils Lofgren - 'Back It Up'
(携帯の方は ここ)
そう、Nils Lofgren (ニルス・ロフグレン) なのだ。
知名度的には、1984年に Bruce Springsteen (ブルース・スプリングスティーン) の E Street Band に参加して以来、スプリングスティーン絡みでそこそこ知られるようになったのかな?
でも、ちょっとポピュラー・ミュージックを長く聴いている人なら勿論、Neil Young (ニール・ヤング)に見い出され、17歳で彼の大傑作アルバム "After The Goldrush" に参加し、Crazy Horse (クレイジー・ホース) のメンバーであった事の方が有名なはずだ。
それに、もう憶えている人はあまりいないのかもしないけど、Mick Taylor (ミック・テイラー) 脱退後のストーンズのギタリスト候補であった事も大変有名な話だ。
で、この人、ギタリストとして素晴らしいだけではなく、鍵盤もこなし、なかなかいい曲も書く。
特に、1975年にリリースしたファースト・ソロ "Nils Lofgren" (↓)は実に素晴らしい曲と演奏がたっぷりと詰まった良質なアメリカン・ロックのアルバムだ。
Nils Lofgren - "Nils Lofgren"
上に紹介した キャッチーなリフ作りが巧い 'Back It Up' もこのアルバムに収録されている。
さて、ギタリストとしての特徴は上の動画の2:30辺りからギター・ソロを見ればよく分かる。
まずフラット・ピッカーじゃない(=ピック弾きじゃない)っていう事。
サム・ピックを装着した親指のアップダウンと余ったその他の指の複合ピッキングという技の持ち主だという事だ。
これって、カントリー/ブルーグラス系のアコースティック・リード・ギタリスト辺りとよく似たスタイルだよね。
それと、やたらとハーモニクス奏法が得意っていう事。
まぁ、ニルスと言えばハーモニクスが代名詞だから。
ただ、ロビー・ロバートソンとか、ニール・ヤングやヘヴィ・メタル系ギタリストが多用する、フラット・ピックで弦を強くピッキングした後素早く弦に手を触れて出す所謂"ピッキング・ハーモニクス"(僕もこれしか出来ない)じゃないのが特徴。
それと、所謂ヴァイオリン奏法もよくやる。
で、このアルバムには僕にとっては宝物のような曲が収録されているんだ。
それは、今まで色んなアーティストに星の数ほど取り上げられてきた Carole King (キャロル・キング)が書いた数々の名曲の中で最上の物だと断言出来る、The Byrds (バーズ) で有名な 'Goin' Back' の息を飲むような素晴らしいヴァージョンが収録されているんだ。
ここでは、そのスタジオ・ヴァージョンと同じ位ソウルフルなライヴ・ヴァージョン(↓)で紹介する事にしよう。
Nils Lofgren - 'Goin' Back'
(携帯の方は ここ)
上にニルスが過って、ストーンズのギタリスト候補だったというエピソードを紹介したけど、この人、熱烈なキース・リチャーズ・フォロワーとしてもよく知られている。
そういう目で上の動画を見ると、何だか、雰囲気と言うか、投げやりっぽいヤサグれた感じといい、ヘアー・スタイルといい、"巧い"キースみたいでしょう?
で、そんな筋金入りのニルスのキース・フォロワーぶりの極め付けがこの曲(↓)。
Nils Lofgren - 'Keith Don't Go (Ode To The Glimmer Twin)'
(携帯の方は ここ)
僕の世代辺りが最後なのかなぁ、この曲タイトルの意味が理解出来るロック・ファンなんて........
このタイトル、そのものスバリ「キース死なないで」なんていうヤツなのよね。
70年代末まで、キース・リチャーズとブライアン・ウィルソンって「次に死にそうなロック・アーティスト」のランキングの最有力候補の常連中の常連だったもんね。
で、キースに至ってはスイスで(ヤクで淀んみきった)血液を全部(クリーンな血液に)入れ替えたなんていうとんでもない噂話がよくロック・ファンの間で語られていたものだ。
この曲も勿論アルバムに収録されている。
最後に、もしニルスがミック・テイラーの代わりにストーンズに入っていたら、'Time Waits For No One' の続編ソロに聴こえてしまうこんなソウルフルなソロ(↓)をバリバリ弾いてたかもって僕は想像してしまうんだ。
Bruce Springsteen & The E Street Band - 'Because The Night'
(携帯の方は ここ)
この曲は勿論、スプリングスティーンが Patti Smith(パティ・スミス) と共作した Patti Smith Group の1978年の有名なヒット曲だ。
5:00前辺りから始まったソロが5:45~7:00位に架けて凄まじいソウルが溢れ出すピークを迎える。
素晴らしい。
「曲」というものがよく分かっているミュージシャンが出す音には、そこに余計な「主張」なんてものはなく、ただそこには「曲」そのものしかないものだよ。
ウーム、これ何だか心中複雑なランキングだなぁ。
別名 "Wizard がこよなく愛するギタリスト番外編" 的な様相を呈しているランキングだよなぁ。
さて、僕が選ぶ「史上最も過小評価されているギタリスト」はズバリこの人(↓)
Nils Lofgren - 'Back It Up'
(携帯の方は ここ)
そう、Nils Lofgren (ニルス・ロフグレン) なのだ。
知名度的には、1984年に Bruce Springsteen (ブルース・スプリングスティーン) の E Street Band に参加して以来、スプリングスティーン絡みでそこそこ知られるようになったのかな?
でも、ちょっとポピュラー・ミュージックを長く聴いている人なら勿論、Neil Young (ニール・ヤング)に見い出され、17歳で彼の大傑作アルバム "After The Goldrush" に参加し、Crazy Horse (クレイジー・ホース) のメンバーであった事の方が有名なはずだ。
それに、もう憶えている人はあまりいないのかもしないけど、Mick Taylor (ミック・テイラー) 脱退後のストーンズのギタリスト候補であった事も大変有名な話だ。
で、この人、ギタリストとして素晴らしいだけではなく、鍵盤もこなし、なかなかいい曲も書く。
特に、1975年にリリースしたファースト・ソロ "Nils Lofgren" (↓)は実に素晴らしい曲と演奏がたっぷりと詰まった良質なアメリカン・ロックのアルバムだ。
Nils Lofgren - "Nils Lofgren"
上に紹介した キャッチーなリフ作りが巧い 'Back It Up' もこのアルバムに収録されている。
さて、ギタリストとしての特徴は上の動画の2:30辺りからギター・ソロを見ればよく分かる。
まずフラット・ピッカーじゃない(=ピック弾きじゃない)っていう事。
サム・ピックを装着した親指のアップダウンと余ったその他の指の複合ピッキングという技の持ち主だという事だ。
これって、カントリー/ブルーグラス系のアコースティック・リード・ギタリスト辺りとよく似たスタイルだよね。
それと、やたらとハーモニクス奏法が得意っていう事。
まぁ、ニルスと言えばハーモニクスが代名詞だから。
ただ、ロビー・ロバートソンとか、ニール・ヤングやヘヴィ・メタル系ギタリストが多用する、フラット・ピックで弦を強くピッキングした後素早く弦に手を触れて出す所謂"ピッキング・ハーモニクス"(僕もこれしか出来ない)じゃないのが特徴。
それと、所謂ヴァイオリン奏法もよくやる。
で、このアルバムには僕にとっては宝物のような曲が収録されているんだ。
それは、今まで色んなアーティストに星の数ほど取り上げられてきた Carole King (キャロル・キング)が書いた数々の名曲の中で最上の物だと断言出来る、The Byrds (バーズ) で有名な 'Goin' Back' の息を飲むような素晴らしいヴァージョンが収録されているんだ。
ここでは、そのスタジオ・ヴァージョンと同じ位ソウルフルなライヴ・ヴァージョン(↓)で紹介する事にしよう。
Nils Lofgren - 'Goin' Back'
(携帯の方は ここ)
上にニルスが過って、ストーンズのギタリスト候補だったというエピソードを紹介したけど、この人、熱烈なキース・リチャーズ・フォロワーとしてもよく知られている。
そういう目で上の動画を見ると、何だか、雰囲気と言うか、投げやりっぽいヤサグれた感じといい、ヘアー・スタイルといい、"巧い"キースみたいでしょう?
で、そんな筋金入りのニルスのキース・フォロワーぶりの極め付けがこの曲(↓)。
Nils Lofgren - 'Keith Don't Go (Ode To The Glimmer Twin)'
(携帯の方は ここ)
僕の世代辺りが最後なのかなぁ、この曲タイトルの意味が理解出来るロック・ファンなんて........
このタイトル、そのものスバリ「キース死なないで」なんていうヤツなのよね。
70年代末まで、キース・リチャーズとブライアン・ウィルソンって「次に死にそうなロック・アーティスト」のランキングの最有力候補の常連中の常連だったもんね。
で、キースに至ってはスイスで(ヤクで淀んみきった)血液を全部(クリーンな血液に)入れ替えたなんていうとんでもない噂話がよくロック・ファンの間で語られていたものだ。
この曲も勿論アルバムに収録されている。
最後に、もしニルスがミック・テイラーの代わりにストーンズに入っていたら、'Time Waits For No One' の続編ソロに聴こえてしまうこんなソウルフルなソロ(↓)をバリバリ弾いてたかもって僕は想像してしまうんだ。
Bruce Springsteen & The E Street Band - 'Because The Night'
(携帯の方は ここ)
この曲は勿論、スプリングスティーンが Patti Smith(パティ・スミス) と共作した Patti Smith Group の1978年の有名なヒット曲だ。
5:00前辺りから始まったソロが5:45~7:00位に架けて凄まじいソウルが溢れ出すピークを迎える。
素晴らしい。
「曲」というものがよく分かっているミュージシャンが出す音には、そこに余計な「主張」なんてものはなく、ただそこには「曲」そのものしかないものだよ。
Latest Comments