FC2ブログ

スポンサーサイト

-------- (--) | --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

My Brain's Still Alive -Reel #2- Liner Notes

2013-09-08 (Sun) | 17:31

 ここからが Disc 2=Reel #2のライナーです。


 01. Black & White: 2009/Nov/28 at Tongariboushi, Imari [8:28]


 これは6弦のみDにチューン・ダウンしたドロップD・チューニングで書かれた曲であり、当然ここでのステージ・パフォーマンスもそのチューニングで演奏されている。

 この手のイレギュラー・チューニング(=変則チューニング)を使わない人にとって、そのコード・フォームは不思議なものなんだろうけど、どうしているのかは至極簡単な話だ。

 要するに、そのチューニング毎のコード・フォームを覚えているっていうだけだ。

 つまり、僕のように3種類の変則チューニングを使うギタリストは、それにレギュラー・チューニングのコード・フォーム(=普通のコードフォーム)を合わせて4通りのコード・フォームを暗記しているっていう事。

 従って、同じGでもそれぞれのチューニングによってそのチューニング用のGのフォームを暗記しているワケ。

 これって物凄く大変そうに見えるけど、実は大した事はない。

 だって、どのチューニングでもAからGの全ての7thやむ9thやmaj7とかm7だとかを使う分けじゃないでしょう?

 レギュラーは基本的に知っているわけだから、あとは案外、よく使うチューニングに対して5~6個程度暗記すれば以外と事足りるものだよ。

 さて、この仄かにブラック・ミュージックの香りもするカッティングを添えられたオリジナル曲は、ニール・ヤングがスティーブン・スティルスとアルバム1枚限り組んだスティルス-ヤング・バンドの同名アルバムに収録されていたニール作の "Midnight On The Bay" にインスパイアされている。

 ここでは "Improvisation~"とは曲名をクレジットしていないけど、実際は、中間に挿入されたピート・タウンゼントに大きく影響された長いコード・リフ的なパートは全てその場で湧き出て来たインプロヴィゼーション(≒アドリヴ)だ。

 ちょとザ・フー(=ピート・タウンゼント)の "Tommy" 収録の "Acid Queen" を思わせる部分もあるよね。

 コード・ワークは何処となくジャズっぽさも感じられるね。


 02. Farewell Song: 2009/Nov/28 at Tongariboushi, Imari [10:33]


 このスライ・ストーンに強く影響されたクール・ファンクは、スティーヴン・スティルスのアコースティク・マナーに沿った形でやはり多くのインプロヴゼーションを含みつつ演奏されている。

 ここではドロップD・チューニングによりチューン・ダウンされた6弦D音に注目して欲しい。

 マーチンならではの豊かな低音がしっかりと記録されているからだ。


 10分を超える超尺パフォーマンスになっているのは、例の如く、次から次へと浮かんでは消えるフレーズを追いかけながら、インプロヴィゼーションの極地に入り込み、ナチュラル・ハイ=ある種のトリップ状態にいるという、僕のいつもの「典型的ソロ・パフォーマンス」なんだよね。

 これを退屈な音楽と言い切るのは簡単な事だよ。

 なら、もっと退屈な音楽=チンタラとAmのアルペジオを3分半の間計ったように弾いてるようなシロモノをお楽しみあれ。

 要するに、僕の中にはっきりと存在していたヴィジョンはザ・フーの "Live At Leeds" や レッド・ツェッペリンやグレイトフル・デッド、オールマン・ブラザース・バンドの素晴らしいライヴ盤のように、1曲=10~20分の中に様々な音楽が「音の絵巻」のように詰め込まれたような音楽的密度の高い(=情報量の多い)演奏をたった一人のアコースティク・ギター引き語りのステージで達成するというものだった。

 それは又、今迄僕の中に蓄積された"文化的資産"をフルに活用する事により時間と共にインプロヴァイズして曲を展開させていくような、ある種の『ジャズ・ロック』的アプローチでもあるんだ。

 今となってはもう二度とそんな事は叶わなくなってしまったけど、ここにもあの頃の僕のそんなステージの片鱗があると思う。

 因みに途中に、ファンクという事で容易に思考回路が直結し易い Sly & The Family Stone "Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)" と James Brown "Papa Don't Take No Mess" の一節が唄い込まれてる。


 03. Improvisation On "Love Song": Pilgrim's Hymn For MJ: 2009/June/27 at Tongariboushi, Imari [15:13]


 このパフォーマンスはマイケル・ジャクソンが急死した翌日の深夜のステージでレコーディングされている。

 故に、ジャクソン・ファイブの "Never Can Say Goodbye"-----彼が唄った中で僕が一番好きな曲-----を挿入しているんだ。

 ここでは Tongari-Master がカホンで参加してくれているわけだけど、やっぱり曲を書いたりアレンジしたりしてらっしゃる方なので、先の展開を読む力が人並み以上にあるのだろう。

 こんなに目まぐるしい展開のインプロヴィゼーションにそれなりに追随してくれている。

 普通は、ぶっつけ本番でこんな長尺インプロヴィゼーションに合わせる事なんての途轍もなく困難だもの。


 因みに、このパフォーマンスは、これまた僕のステージの常連客だったKさん(ある意味、「追っかけファン」でもあった)の強いリクエストにお答えしたニール・ヤングの "Like A Hurricane" の25分にも及ぶフランジャーのエフェクト・ペダルをアコースティック・ギターに使用した強烈な演奏に続いて演奏されている。


 ここではたった1本のハーモニカ(=D)を3種類のポジション(=1st, 2nd, 3rd ポジション)で絶妙に使い分けているのが分かるだろうか?

 僕はハーピストとしては"ニセモノ中のニセモノ"なのは自覚しているのだけど、それが曲が求めるフィーリングに合致していればそれでOKというスタンスだ。

 それはギター・ソロでもまったく同じ。

 技術より感情表現を重視するという事。

 だからこそニール・ヤングのギター・ソロも大好きなわけだ。


 ところで、ハーモニカと言えば........ギターを弾いている都合上、1曲の演奏中にはハープの交換は出来ない。

 そこで、色々と考え出す事になる。

 前述したように、ここでのハーモニカ・パフォーマンスは1st, 2nd,3rd ポジションのソロをDのハープ1本でとっている。

 普通、曲のキーによってどのキーのハーモニカを吹くかをチョイスするわけだが、ここでは"逆転の発想"をしているというワケ。

 つまり、1本のDのハーモニカで3種類のポジションで吹けるように曲の方を変化させているという事。

 要するにDのハーモニカで1st ポジション(=ボブ・ディランみたいなメジャーキーの明るいストレートな感じ)で吹きたければキー=Dの曲を演奏すればよいわけで、2nd ポジション(=所謂ブルース・ハープの感じ)で吹きたくなれば、曲をキー=Aに変えればよく、3rd ポジション(=所謂リディアン・スケール)で吹きたくなれば曲をキー=Emに変えればよいという事だ。

 従って、その3種類のポジションを念頭に置きながら、インプロヴィゼーションは即興で展開しているわけで、「ここらでハープ・ソロが欲しいな」って思うと、ギターを色んなフレーズで繋ぎながら徐々に所定のキーに転調するようにもって行くというわけだ。

 あと記しておくと、ここでの後半に出て来る1st ポジション(キー=Dのカントリーっぽい部分)でのハーモニカ・ソロが契機となり後にこの手のインプロヴィゼーションにCCRの "Bad Moon Rising" の挿入ミスから立て直した結果の演奏なんだよね。


 04. Improvisation On "Soul Drifter": 2009/Mar/28 at Tongariboushi, Imari [7:37]


 みんなにはちょっと陰鬱な感じに聴こえるのかもしれないけど、このピアノ弾き語りによる小品は僕にとって物凄く大切な曲なんだ。

 歌詞を紹介すると........


  Ah- 何処へ向かって消えればいいのさ?

   誰もが言ってる-----僕はまるで狂ってると........


  遥かにかすんだ海岸線まで

   どうか『あの音』を連れて行って........消える前に........


     What's wrong with me?-----I'm a soul drifter

     What's wrong with me, drifter?


  Ah- 君は頷く、僕にも、君にも........

   Ah- たった1つのドットが今抜け落ちてく........


     What's wrong with me?-----I'm a soul drifter

     What's wrong with me?-----I'm a soul drifter

     What's wrong with me, drifter?


 といった感じで、僕の音楽に10代の頃から宿る"狂気"と"喪失感"について述べている。

 それを「魂の漂流者」というメタファー(=比喩)を使って表現しているわけだ。


 このレコーディングでは、"死んでも鍵盤奏者なんて自称出来ないシロモノ"を自覚する僕の「たどたどしい指捌きと足がダタガタして上ずる声」を伴った危なっかしいアップライト・ピアノによる弾き語りを披露している。

 故に、同じ位素人臭いドラム演奏と同様に何とか最後までランスルーするのに悪戦苦闘する貴重なステージの瞬間が見事に捉えられているように思う。


 ここでは「余興ですから........」という僕自身による幾分自嘲的なMCに導かれてジョニ・ミッチェル "Blue" と ニール・ヤング "Little Wing" を挿入した"インプロヴィゼーションらしきモノ"からスタートしてメインの Soul Drifter" に移っているね。

 以前にも書いたと思うけど、こんな風な "Let It Be" 式の演奏と同じビートルズの "Honey Pie" 式の演奏が僕のピアノ演奏技術のほぼ全てだ。

 又、実の処、自分の部屋で鍵盤の前に座って楽しみたい気分の時は、そっくりそのままこんな風な演奏をしていると思ってもらっていい。


 さて、ここでのハーモニー・ワークを紹介すると、

 イントロや中間部で繰り返し現れるピアノによるメイン・コードリフは、

   |Am7/D-Am9/D|Am9/D-Am7/D-Gmaj7-Gmaj9| という感じになっていて、

 次の |Am7/D-Am9/D-Am7/D|Dm7/G| のパートによってAメロ部に繋げられている。

 又、Aメロ部のハーモニーの動きについては、

   |A6-A6+9|Gmaj9-Gmaj7|A6-A6+9|Gmaj9-Gmaj7|A6-A6+9|Gmaj9-Gmaj7|

      |Bm7|E7+9|Bm7|Amaj9-Amaj7|Amaj9-Amaj7|Gmaj9-Gmaj7|Gmaj9-Gmaj7|

   といったハーモニーの動きになっている。

 で、|Am9-D9| というコード進行を挟む事でブリッジ(=サビ)へと繋げているわけだ。

 ブリッジのハーモニーの動きは、下記(↓)のようにノーザン・ソウルやローラ・ニーロの影響がかなり色濃く出ていると思う。

   |Gmaj7-F#m7|Em7-Em7/A|F#m7|F#m7/B-B|Gmaj7-F#m7|Em7-Em7/A|

 そして、この "Soul Drifter" からそのままトッド・ラングレンの "Hello It's Me" へと雪崩れ込み、それで終わり........と見せ掛け........フッと思いだしたザ・バンドの "Lonesome Susie" の1フレーズで終了している。


 05. Improvisation On "Love Song": Another Slimming: 2009/May/23 at Tongariboushi, Imari [13:54]


 このパフォーマンスの冒頭で聴かれるボサノヴァ風のパートは、このアルバム唯一のフィンガー・ピッキングの部分なんだ。

 通常僕は、全てのギター演奏(アコースティック/エレクトリックを問わず)をフラット・ピッキングしている。

 特にアコースティック演奏時はフラット・ピッキングに拘っている。

 指弾きだと何だか演奏にガッツが入らないような気もするし、周りには"どマイナー系アルペジオ"ばかり溢れている環境での演奏が多かったせいか、兎に角、頑なにフラット・ピックを使用していた。

 又、それこそが僕の一番得意とするピート・タウンゼントに大きく影響されたリズム・ワークを際立たせる事もよく自覚していた。

 因みに、フラット・ピックはマーチン製のべっ甲のおにぎり型を使っていた。


 これも思い出深いパフォーマンスなんだけど、何しろこの夜はオーディエンスがノッていた。

 聴いた通り、終始手拍子をしてくれている。

 又、この夜は演奏中に次々と色んな曲が浮かんできてね。

 結果、ビートルズ "I've Got A Feeling" や果てはエルヴィス・プレスリーのデビュー曲 "That's All Right" まで浮かんできたんだ。

 ただ、惜しむらくは、いつものステージでは必ず用意していたディレイ・ペダルをこの夜に限って忘れてきていたので、中間部におけるギター・ソロは"素"の音で演奏している。

 でもそれ故に、僕のリード・ギター演奏時の手クセがよく分かると思う。

 尚、以外と見落としがちだが、"Bad Moon Rising" の最後の方で一旦G7でブレイクした時の ♪~Wow Wow♪ という部分は明確にゴスペルを意識していたのを覚えている。

 見ていた若い女の娘が「2kg痩せてます」っていう位ハードなパフォーマンスを楽しんで欲しい。

コメント

コメントの投稿

非公開コメント


Profile

Wizard

Author:Wizard

Massage Board

★Warehousefull Of Soul★

過去から最新のものまでに至る膨大なWizardのレコーディング・アーカイヴから その音源をありのまま ここ にアップ

★Live Information★

病気の後遺症の為、ソロ・ステージは引退させて頂きました。
Thanks, folks

★Wizard の本棚★


ブクログ
少しずつ整理整頓してみたいと思います。

E-Mail to Wizard

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。