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Lee Perry - "Upsetter 14 Dub Blackboard Jungle"

2013-10-14 (Mon) | 13:40

 すっきりとした青空が秋晴れだね。

 何だか朝夕も寒さを感じるようになってきたよね。

 僕にとって、そんな秋の夜長にゆっくりと耳を傾けるのは昔から、ハリー・ニルソンの名盤 "Nilsson Sings Newman" と相場は決まっているわけだけど........

 今年はそこに「異変」が起きててね。

 と言うのは、そんなメランコリックな秋の夜長にどう考えても似つかわしくない、時間と空間が捻じ曲がったような ダブ を聴いている事が多いんだ。

 特に70s前半辺りの リー・"スクラッチ" ペリー ばかり聴いている。

 この時代辺りのダブに見られる簡素な構成と想像力豊かなミックスにより演出された空間の隙間が何だか秋の静まった夜にハマっててね。

 ダブは60s末辺りにジャマイカのエンジニア= キング・タビー が創造したレゲエ・ミュージックの一種でもあるわけで、今現在の感覚で言う"リミックス"っていうヤツの先駆的手法だったものだ。

 つまり、既存の"とある曲"のマルチ・テープ(=ドラム&ベース、ボーカル類、キーボード類等が別々にレコーディングされているモノ)をその曲がリリースされた正規ミックスとは別に、色んなエフェクト処理やカット&ミュートによる各パートの出し入れを使ってまったく別の曲に仕立て上げるという手法という事。

 ある意味、ジェイムス・ブラウンが創造したファンク・ミュージックは誰もが取り入れ易い「ファンクの雛形」だったのと似た意味で、キング・タビーのダブの音と形式こそが「ダブの雛形」だと言えると思う。

 で、僕にとってのダブとはリー・ペリーの音なんだよね。

 上記のようなファンクのカテゴリーでの例えで言うと、スライ・ストーンが"暴動"と"フレッシュ"で創造した音と形式はスライ独自のユニークなアプローチであり、「雛形」に成り得なかったのと同様に、リー・ペリーの音と形式は、彼以外が踏み込む事が出来ない程独自のアプローチだったと思う。

 そんなリーの独自性を味わうには70s後半に彼自身のローテク・スタジオ= ブラック・アーク・スタジオ で彼自身のエンジニアリングでリリースされた"脳の中の情念がトグロを巻いているような狂人的作品"の数々をチェックして欲しい。


 ここでは、それより少し前の1973年にリリースしたこのアルバム(↓)を紹介しておきたい。



lee perry - upsetters 14 dub blackboard jungle
Lee Perry - "Upsetter 14 Dub Blackboard Jungle"



 このアルバムは一説には、世界初のダブ・アルバムだと言われているダブのマスターピースだ。

 4トラックレコーディングされた既存曲を当時としては限界まで解体⇒再構築したこのオープニング・チューン(↓)を紹介しよう。



Lee Perry - 'Black Panta'


 リー・ペリーのダブによく見られる特徴をこの曲はよく表している。

 冒頭におけるリー自身の語りや何を使っているのかワケの分からない(多分にそこら辺に転がっているジャンクのケースがあるようだ)効果音、そして口/頬っぺたで出す音等........

非常にアフリカ的音像だと思う。

 で、ダブの楽しみ方の一つに元曲探しがあると思う。

 要するに、ダブのほとんどは以前きちんとリード・ホーカル入りの形の"正規曲"としてリリースされているモノなワケだから、元曲を知っていれば、"元曲をどう再構築してダブ化したのか?"っていう謎解きが可能になるからね。

 但し、レゲエ全般に言える事なんだけど、ダブや別ミックス等で曲タイトルをすぐに変えたりするので、どれとどれが同じ曲なのか? どれが元曲なのか? どれとどれが同じヴァージョンなのか? っていうのを解明するのに手間が掛かってしようがない(笑)。

 次に、僕がこのアルバムで一番好きな曲(↓)を紹介しよう。



Lee Perry - 'Dub Organizer'


 70s末にリー自身のエンジニアリングによって極めた、あの ミュートロン バイフェイズ のフェイジング効果により強烈に歪められた音像や ローランド スペース・エコー RE-201 で覚醒したような空間はまだここにはないけど、冒頭に書いたように、素朴な音空間が、ある意味、秋の静寂感を助長しているようで、気持ちいいんだ。


 そして、最後はブラックならではのジャマイカンなファンキーなテイストが素晴らしいこの曲(↓)で終わろう。



Lee Perry - 'Elephant Rock'


 以前にも書いたけど、ジャマイカのレゲエだろうが、ブラジルのサンバだろうが、アメリカにおけるキューバ/プエルトリコ人達のブーガルー/サルサだろうが、アフリカン・アメリカン達のソウル/ブルース/ジャズだろうが、全部アフリカから世界各地の欧米列強の植民地へと送り込まれた奴隷達の末裔がその定住先でアフリカン・ミュージックを変容させた結果誕生した『ブラック・ミュージック』であり、呼び名こそ違えど同種のリズム的特長を備えた"異母兄弟"のような音楽なんだよね。

 そんな事を考えながら、ダブの空間に浸りながらの秋の夜長もまた楽し。

 では、Be Real Not Fake, Pal!

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