FC2ブログ

スポンサーサイト

-------- (--) | --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

What's deluxe?

2013-10-21 (Mon) | 20:21

 この2~3年もの凄く気になっている事がある。

 それはと言うと、所謂「デラックス・エディション」と称される過去の名盤類の拡大版なんだよね。

 何故気になるのか?って言うと、あまりに酷いヤツが多いからなんだ。


 そもそも、もう随分と前になるけれど、この手合いの拡大版が出て来た背景っていうのは考えるに、媒体がアナログ・レコードからCDに移行した事から、そのデータ容量(=収録時間)の拡大を利用して、過去の名立たる名盤を別テイクやデモ・ヴァージョン等をも含めた「歴史的検証」を加える為の素材提供とアーカイヴ化をする為の行為だったはずだと思う。

 で、当初はそういった「本来の目的」を見事に達成した素晴らしい仕事もあったんだ。

 例えば、マーヴィン・ゲイの "What's Going On" やウェイラーズ-----僕は世界デビュー後最初の2枚を "ボブ・マーリー &" ウェイラーズ と呼ぶのには激しい抵抗感を覚える-----のデビュー・アルバム等のデラックス・エデイションは歴史的名盤を「拡大」した意義が十分に感じられたアルバムだった。


 が........いつの頃からか、「名盤」でもなんでもないような凡庸なアルバムまでも"デラックス・エデイション"の名の下に粗製乱造されるようになった。

 それも、"デラックス・エディション"だの、"レガシー・エディション" だの、"スーパー・デラックス・エディション" だの手を変え品を変えたようなネーミングの下でリリース版とほとんど差異がないようなヴァージョンやらの「水増し」で"ブクブクと太らされた"高額な盤がハバを利かせるような有様だ。


 考えるにこれらの現象の一番の要因は、やはり昨今のCD不況(=CDが売れない)が大きいのだと思う。

 僕にも覚えがあるのだけど、「収集欲」っていうヤツに付け込んだ、レコード会社の稼ぎブチっていうのが実態だと思うんだよね。

 CD不況の中、枚数が捌ないのなら、複数枚のセットにすれば、若しくは、「限定の高額セット」にすれば、CD不況により下降したセールスをカバー出来るという算段だっていう事。

 が、本来ポピュラー・ミュージック史上の屈指名盤を完成させたアーティストのその創作過程を開示する事により、その名盤の歴史的考察を行う為の芸術的資料という本来の意味を考えれば、この手のデラックス・エディションを製作するのに値する盤というのは昨今のような異常な枚数であるはずがない。

 という事を鑑みれば、デラックス・エディション化する盤のチョイス行為そのものに、製作者自身の芸術的見識と技量を問われるものだと思う。

 結果、最近の若い世代の音楽的趣向と同様なコンパイラー達の「音楽を聴く耳の白痴化」を垣間見せる現状だという事に行き当たる、悲しいけど........

 上にも書いたウェイラーズの世界を震撼させた世界デビュー盤 "Catch A Fire" のデラックス・エディションに付けられた同アルバムのジャマイカ・ミックス版を聴いた時の「ウェイラーズは本当はこうだったのか!」的な感動と、世界デビュー作として世界のリスナーに受け入れ易くする為にロンドンでロック的なリード・ギター等をオーヴァー・ダヴィングしたアイランド・レコードが受け入れ易くする為に「何を付け加えた」のか?「何を削った」のか?を検証する為に開示した音的資料製はとんでもなく崇高な製作/コンパイル精神を感じさせる。


 デラックス・エディションと称するのなら、こんな風なモノを希望したいものだ。

コメント

コメントの投稿

非公開コメント


Profile

Wizard

Author:Wizard

Massage Board

★Warehousefull Of Soul★

過去から最新のものまでに至る膨大なWizardのレコーディング・アーカイヴから その音源をありのまま ここ にアップ

★Live Information★

病気の後遺症の為、ソロ・ステージは引退させて頂きました。
Thanks, folks

★Wizard の本棚★


ブクログ
少しずつ整理整頓してみたいと思います。

E-Mail to Wizard

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。