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Lookin' Back This Year For The Day Comin'

2013-12-31 (Tue) | 17:19

 この2~3ヶ月、とにかく猛烈に忙しかったんだ。

 暫く当ブログに新しい記事をアップできなくてごめんなさい。

 さて、例年通り今年を振り返ってみよう........って思ってたら、この年末も押し迫って-----つまりつい数日前-----から突然、振り返るどころじゃない衝撃的な出来事が僕を襲った。


 定期的に行っている脳の検査-----今回はMRI-----で異常が発見されたんだ。

 それも、前回くも膜下出血で脳内出血した同じ箇所でね。

 前回僕の命を救ってくれて以来ずっと診てくれている先生によると、正直、今の時点では医学的にどういう状態であり、どう対処すべきかという結論は出せない様子で、近々検査入院する事になったんだ。

 その問題のおぞましいMRI画像は僕もこの目で確認している。

 で........今現在の僕は、この試練をどう捉えてよいのか茫然自失中で思考が完全停止状態っていう処でね。

 何かの間違いであるか、若しくは軽症であればいいけど........

 "God Bless Me"

 また情報が分かればお知らせ致しますね。


 とにかく手短に今年を振り返っておこう。


 今年はありがたい事に1年中仕事が殺人的に忙しかったんだよね。

 そんな中でも音楽リスニングと読書だけは相変わらず続けていた。

 今年は本がなかなか豊作だった一年なのと相反して、新譜が今一つ盛り上がらなかったように思う。


 そんな中で今年の新譜で一番素晴らしいと感じて聴き込んだアルバムはこれ(↓)だったんだ。


Shannon McNally-Small Town Talk (Songs Of Bobby Charles)
Shannon McNally - "Small Town Talk (Songs Of Bobby Charles)"


 現在ニューオーリンズを拠点にして活動しているルーツ系女性シンガーによるあまりに素晴らしい、ニューオーリンズが生んだ偉大なるホワイト・ソウル・ソングライター=ボビー・チャールズのカヴァー集であるこのアルバムは実は2007年には完成していたらしく、どういう訳か一時お蔵入りになり今年になって漸くリリースされたというアルバムだ。

 残念な事に当のボビー・チャールズは、丁度僕がくも膜下出血で「あちらの世界」へと片足突っ込んだ時とほぼ同じ頃の2010年4月に亡くなっており、このトリビュート・アルバムのリリースを待つ事なく旅立ってしまっている。


 では、アルバム・タイトル・トラックであり、ザ・バンドのベーシスト=リック・ダンコとボビーの共作であり、"そのスジ"では名曲で名高いこのオフィシャル・プロモ・ビデオ(↓)を紹介しておこう。



Shannon McNally-'Small Town Talk'


 実に素晴らしい曲だね。

 この曲のボビー自身によるオリジナル・ヴァージョンはこれまたルーツ系の超名盤として名高い1972年のベアズヴィル・レーベル(そう、トッドやポール・バターフィールドがいたあるレーベルだ)からのアルバム "Bobby Charles" に収録されているから要チェックだよ。

 また、ポール・バターフィールズ・ベターデイズのカヴァーも秀逸だし、共作したリック・ダンコのソロ・アルバムにも収録されている。

 ところで、この曲のイントロで耳に入ってくるピアノで分かる人も多いと思うけど、このアルバム、ドクター・ジョンがピアノとオルガンで全面参加していて、彼のバンドを使ってレコーディングされているんだよね。

 味わい深い曲といいバンド・サウンドが満載のこのアルバムで僕がベスト・トラックに推したいのがこの曲(↓)だ。



Shannon McNally - 'String Of Heart'


 何とも表情豊かなボーカル・パフォーマンスとバンド・サウンドだね。

 もしかすればこの人、近い将来にノラ・ジョーンズに似た線でブレイクするかもね。


 次はもう引退したとばかり思っていたデヴィド・ボウイの10年ぶりのカムバック作となったこのアルバム(↓)。


David Bowie-The Next Day
David Bowie - "The Next Day"


 巷ではボウイが真のオリジナリティを発揮して革新的なアルバムを立て続けにリリースしていた70s後半の所謂『ベルリン3部作』時代と比較したレビューが多かったようだけど、僕の印象はもっと全キャリア的に横断した集大成的な作りに思えたんだ。

 確かに『ベルリン3部作』的瞬間も多いけど、敢えて言うならば、その次にリリースされたニュー・ウェイヴ的テイストをもった"Scary Monsters" のフィーリングも強く感じた。

 それはこの曲(↓)の印象が強かったのかもしれないね。



David Bowie - 'Love Is Lost [Hello Steve Reich Mix By James Murphy For The DFA]'


 このリミックス曲はスティーヴ・ライヒ的なミニマル・ミュージックを志向しているのは曲タイトルから明らかなんだけど、イントロから延々と続くシンセサイザーのシークゥエンスがニュー・ウェイヴの時代によくあったサウンドなのと、決定的なのは5分半ばから6分半ば辺りにかけて"Scary Monsters" からのヒット・シングル 'Ashes To Ashes' のイントロで使われた特徴的なリフがサンプリングされているからだ。

 アルバム全体では結構歪ませたギターによるロック曲もあるし、初期のシンガーソングライター的作風を現代的なサウンドで再構築したようなものもあり、ボウイ久々の良質なアルバム。


 次は世界中のレビューで今年のベスト・アルバムに推されている(僕もそう)と思われるこのアルバム(↓)。


Kanye West - Yeezus
Kanye West - "Yeezus"


 このアマチュアのデモ・ディスクのような様相を見た時に何となくビートルズのホワイト・アルバムを思い出してしまった。

 肝心の中身はいい意味でやりたい放題なアヴァンギャルド・"ヒップ・ホップらしき"ミュージックとでも言うべきであり、最早ジャンルを感じさせる瞬間はかなり少ない。

 60s中期~後期にかけての実験的な試みをヒット曲に昇華させていた時代のビートルズと同様に、これが正に現在進行形の発展・変異しかけているポップ・ミュージックなんだと思う。


 このアルバムからも僕が一番好きなこの曲(↓)を紹介しておこう。



Kanye West- 'Bound 2'


 最早、誰の曲なのか?などは超越してしまっている。

 ほとんど現代音楽と同質なコラージュによる音絵巻とでも言おうか?


 次に紹介するのがサウスカロライナのシンガーソングライター=サミュエル・ビームのソロ・プロジェクトであるIron & Wine(アイアン・アンド・ワイン)のこのアルバム(↓)だ。


Iron & Wine - Ghost On Ghost
Iron & Wine - "Ghost On Ghost"


 基本的にアコースティック・ギターの弾き語りで曲を作っているいる人のようだけど、70sのポール・サイモン等の東海岸のシンガーソングライターと似たテイストと資質があるように思う。

 日本のフォーク等のようなベタな G-Em-C-D といったハーモニーとは違うジャズにも似たフィーリングがある。

 その為には様々なオープン・コードやイレギュラー・チューニングにトライしているんだろう。

 近年のこの手のミュージシャンではソングライティング能力がずば抜けている。

 ではこのアルバムで一番好きなこの曲(↓)を紹介しておく。



Iron & Wine - 'Grace For Saints And Ramblers'


 ドッド・ラングレンの "State"(↓) も良くも悪くもドッドの"手癖に塗れた"曲調が安心してよく聴いた1枚。


Todd Rundgren - State


 ただ、この時代から2~3歩ずれたような打ち込みサウンドにやはり不安感が拭えなく残念。

 しかし、随所に1981年の名盤 "Healing" を思わせる箇所があり、エレクトロニカと自身の作風の融合にトライしている現在進行形のミュージシャンとしての姿勢には共感した。

 このアルバムで最も "Healing" や初期ユートピアを感じたトラック(↓)を1曲紹介しておこう。



Todd Rungren - 'Imagination'


 イントロのシンセサイザーのオート・アルペジオっぽい処が "Initiation"~"Healing" 期を思い出させた処でブラック・サバスのようなエレクトリック・ギターのパワー・コードが入ってくる意表を付いた展開だね。

 ギター・ソロはトッドの手癖がよく出たモノ。

 あと、その他の今年の新譜ではプレファブ・スプラウトの "Crimson Red"(↓) も相変わらずの職人的な良質なソングライティングが冴えていてよく聴いた。


Prefab Sprout - Crimson Red
Prefab Sprout - "Crimson Red"


 ただ、この音楽の何処に今日のシーンとの接点があるのかは疑問。

 何処と無く過去の名盤を聴いているような気分になるのが僕としては複雑だ。

 歴史観の欠如した処から新しい音楽は生まれ得ないのを一番よく分かっている僕としては考えさせられた1枚でもあったワケだ。

 さて、期待した割にがっかりしたのが、巷では高評価だったのが理解出来なかったポール・マッカートニーの新作であり、来日記念盤ともなった "New" だったんだ。

 いきなり臭い邦楽ロックのようなマイナー調のアップテンポ・ギター・ロック・チューンで幕開けした瞬間に嫌な予感がしたけど、結局最後まで楽しめなかった。

 自虐的にすら見えるあからさまなビートルズ・ナンバーのイミテーション的トラックに巷のファンは喜んだようだけど、ここ数年の好調なソングライティングから大きく後退したような印象。

 ついでに書くと来日公演を福岡で見たんだけど、約3時間で31曲を休憩無しで水も全然飲まずのパフォーマンスは素晴らしかった。

 選曲も良く、ウィングスの 'Nineteen Hundred And Eighty Five' や 'Hi Hi Hi' 'Let Me Roll It'、ビートルズの
'Lovely Rita' や 'Helter Skelter'、そして何よりも僕が大好きな 'Golden Slumbers/Carry That Weight/The End' のメドレーもギター・バトル付で演ってくれた事が思い出になった。

 ただ、年齢的に体力を考慮したのか、ベースを抱えてシャウトするような場面は少なく、かなりの曲でキーボードの前に座ったり、軽いアコースティック・ギターを抱えたり、ウクレレを持ったりして体力に負担の少ない配慮がされていたようだ。

 しかし、重要なのは、「こんな音が悪いライヴは初めてだ」と思った位ドームの音響は最悪で、キックの威圧感でボワンボワンした音ばかり目立ち、ポールのベース・ラインなんてまったく聴き取れず、ポール自身のギター・ソロもやけに音が小さかった。

 これで最後かもしれないからこそ満足。


 次にリイシュー関連だけど、相変わらず『枚数でなく単価』で利益を取ろうとする贅沢なデラックス・エディション的なモノが多かった一年でもあったね。

 そんな中で久々に興奮したのがこのボックス・セット(↓)


Donny Hathaway-Never My Love:The Anthology
Donny Hathaway - "Never My Love:The Anthology"


 この4枚組ボックス・セットはドニーのベスト盤的側面もあり、且つ、大量の未発表曲も蔵出しされている魅力的セットとなっている。

 その中でも特に、Disc ををフルに使って収録されているライヴが素晴らしい。

 彼の有名なニューヨーク グリニッチ・ヴィレッジのライブハウス=ザ・ビター・エンドで1972年の歴史的名作ライヴアルバム "Live" の収録曲リストから漏れた未発表トラックを10曲収録している。

 残念ながらこのライヴ・テイクがYouYubeにはアップされていないようなので、代わりに "Live" に収録されていた身震いするような素晴らしいこのライヴ・テイクを紹介しておく。



Donny Hathaway - 'Little Ghetto Boy'


 もうこれは僕の大フェイヴァリット曲でね。

 コーネル・デュプリーの曲を一段上へと引き立てるギター・フレージングとウィリー・ウィークスの鳥肌が立つようなベース・プレイが死ぬ程素晴らしい。

 ブラック・ミュージックが好きな人にこの曲が嫌いな人はいないでしょう?


 あと、19歳の頃出会って以来、僕のフ超フェイヴァリット・アルバムの中にいつも位置していたこのアルバム(↓)のデラックス・エディションもリリースされて大興奮した。


The Velvet Underground- White Light/White Heat [45th Anniversary Super Deluxe Edition]
The Velvet Underground- White Light/White Heat [45th Anniversary Super Deluxe Edition]


 今年はルー・リードも亡くなってしまったね。

 基本的に彼に一番近い資質を持ったミュージシャンはポール・サイモンだと思ってきたけど、このアルバムではジョン・ケイルの現代音楽的資質と混ざり合って奇跡的、且つ、極限的なマジックが生まれていると思う。

 このリイシューにはジョン・ケイル在籍時のヴェルベッツのライヴも収録されており、ビートルズやストーンズのような表歴史と同時期に裏歴史で何が起こっていたのを知りたい向上心溢れるリスナーなら聴くべきアルバムだと思う。

 ではこのアルバムのハイライトであり、途轍もないカオスを感じるこの曲(↓)のモノラル・ヴァージョンを紹介しよう。



The Velvet Underground - 'Sister Ray'

 あと、ザ・バンドの名作ライヴ "Rock Of Ages" の拡大版(↓)もロビー・ロバートソン監修でリイシューされたね。


The Band-Live At The Academy Of Music 1971 (The Rock Of Ages Concerts)
The Band - "Live At The Academy Of Music 1971 (The Rock Of Ages Concerts)"


 これもよく聴いた。

 これはアラン・トゥーサンのアレンジ・デイレクションによるホーン・セクションを入れた良質のライヴ・アルバムであり、ラスト・ワルツの出来を遥かに上回るモノだと思う。


 さて、本の方だけど........


今年詠んだ本 #1
今年読んだ本 #1


 ここにアップしているのはほんの一握りであり、今年は音楽関連が豊作だったので、政治・文化・教養的なモノは対象外にした。

 左から順に、


 ・Pete Townshend - "Who I Am"(邦題『ピート・タウンゼンド自伝:フー・アイ・アム』)
 ・Brad Tolinski - "Conversations With Jimmy Page"(邦題『奇跡:ジミー・ペイジ自伝』)
 ・David Buckley - "Kraftwerk:Publikation"(邦題『クラフトワーク』)
 ・中西俊夫 - 『プラスティックスの上昇と下降、そしてメロンの理力:中西俊夫自伝』


 これらはとても面白かった本。

 ピートの自伝では、ある程度感じていた事だけど、彼の音楽的ルーツに占めるジャズのウェイトが思った以上であった事にびっくりした。

 その他は個人史の中でフーでの楽曲製作やソロ・アルバムがどのように変容して行ったのかが明かされている部分が興味深かった。

 ジミー・ペイジの本はこれまで数々の本・記事等で語られてきた音楽的話題の真相がかなり解明されており、ミュージシャンにとっては読み応え十分な本だった。

 クラフトワークについてはあまり資料がないバンドな為、バンドの音楽の基本的姿勢がよく理解出来、テクノロジー的にどんな変遷を経てあの音を出していてのかの記述も多くて熟読してしまった。

 中西さんの自伝、これが今年一番面白かった本。

 プラスティックスもそこそこ好きだったけど、後のイギリス時代が大好きな僕にも"目からウロコ"の部分が沢山。

 又、ニュー・ウェイヴ時代のミュージシャンにとってデヴィッド・ボウイやデーヴォ、トーキング・ヘッズ等との交流史も面白かった。


今年詠んだ本 #2
今年読んだ本 #2


 ・Kent Hartman - "The Wrecking Crew:The Inside Story Of Rock And Roll's Best-Kept Secret"(邦題:『レッキング・クルーのいい仕事:ロック・アンド・ロール黄金時代を支えた職人たち』)
 ・Carole King - "A Natural Woman"(邦題:『キャロル・キング自伝:ナチュラル・ウーマン』)
 ・鈴木啓志 - 『ゴースト・ミュージシャン』
 ・奥和宏 - 『アメリカン・ルーツ・ミュージック』


 レッキング・クルーとは、モータウンにおけるファンク・ブラザースのようなスタンスのウェスト・コーストのスタジオで主に60s~70sにフィル・スペクターやビーチ・ボーイズ、モンキーズ、バーズ等のレコーディングで演奏していたスタジオ・ミュージシャン達の総称なんだ。

 今でもアメリカのFMラジオを聴いていると、彼らの演奏が四六時中聴こえてくる。

 そんなロック/ポップスの歴史を作ったミュージシャン達のインサイド・ストーリーを描いたこの本は珍しく、日本経済新聞の書評で取り上げられていた。

 ポピュラー・ミュージックを彩る偉大な曲を愛する人にはたまらない一冊。

 キャロル・キングの本はやや個人史(恋愛等)に軸足を置き過ぎた感はあるものの、星の数程有る彼女の名作の脚注として重要な一冊。

 鈴木さんの本はレッキング・クルーと同じく60s~70sに架けてのサザン・ソウルの所謂マスル・ショールズ・サウンドのあの音を作っていたスタジオ・ミュージシャン集団=フェイム・ギャングの真実を探った力作。

 これは凄く読み応えがあり、もう既に2~3回読んでは、そのスジのサザン・ソウルを聴き直している。

 奥さんの本はアメリカン・ミユージックの芳醇なルーツを知るには良質なガイド本。


 さて........この記事を書いている最中に大瀧詠一さんがお亡くなりなったというニュースが飛び込んで来た。

 僕は圧倒的に細野派なんだけど、それでも彼の功績が色褪せる事は決して無い。

 ルー・リード、ボヴ・ウェルチ、パティ・ペイジ、ドナルド・バード、フィル・ラモーン、リッチー・ヘヴンス、ジョージ・ジョーンズ、レイ・マンザレク、ボビー・"ブルー"・ブランド、ジョージ・デューク........皆いい音を出していた。

 僕自身も今年はライヴ・アルバムをまとめる事が出来て良かった。

 しかし、来年の事はよく分からない。

 あとは、ほとんど死に絶えたてしまった柳川シーンが何とかまた再生すればいいな........

 一年色々とお世話になりました。

 Be Real,Not Fake,Pal-----Bye Bye

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