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Lookin' Back This Year For The Day Comin' 2014

2014-12-31 (Wed) | 18:30

 長い間 本ブログの更新が出来なくてごめんなさい。

 とんでもなく忙しかった上、今年5月の脳の手術の後、足腰関係が劣れたのと同時にあちこちの筋肉も落ちたりして、現場肉体労働と現場管理⇒集金作業に追われてたんだ。

 オマケに他の社員の「手伝い戦」にも結構駆り出されたし、仕事上の人間関係による精神的危機もあった(これは現在進行形でもある)りで......

 兎に角、色んな連絡を頂き、お陰様でまだ僕のブログにも若干の需要がある事にも気付かされてね。

 また少し書いてみようかなって思っています。


 で、毎年恒例の1年を振り返る記事を書きます。


 今年は新譜が結構豊作だったように思う。

 勿論リイシュー関係もいいモノもあったけど......

 でも、ミュージシャンたる者、歴史認識に磨きを掛ける為のリイシュー関係へのアンテナは絶対不可欠なと同時に、回顧趣味にばかり埋没せずに、常にリアルタイムな新しい音楽の出現にも目配せしないと大切な「現役感」を維持出来ないと思う。

 故に、新譜関係は出来得るだけチェックする努力をしているつもりなんだ。


 さて、今年の新譜で一番よく聴いたのはこのアルバム(↓)。


The Ghostt Of A Saber Tooth Tiger-The Ghostt Of A Saber Tooth Tiger
The Ghostt Of A Saber Tooth Tiger - "The Ghostt Of A Saber Tooth Tiger"

 ショーン・レノンとアメリカのモデル兼ミュージシャンのシャーロット・ケンプ・ミュールとのデュオによるアルバム。

 音像的にはホワイト・アルバムを思わせる中、何処と無くシド・バレット的感性も感じさせるような感じ。

 いや~ショーンっていいミュージシャンに成ってきたね。

 ほとんどの演奏も彼によるものであり、楽曲的にもいい曲が満載のステ曲なしの文句なしの今年のベスト・アルバム。

 アルバムのオープニング・トラックであり、アナログ的に歪んだドラムスとホワイト・アルバムでのレノン的ソングライティングと初期のピンク・フロイド的サウンド・メイキングを思わせるこの曲(↓)を紹介しておく。



The Ghostt Of A Saber Tooth Tiger - 'Too Deep'


 次は全然期待していなかった(と言うか、すっかりチェックの対象外となっていた)のが予想に反してしっかりとした作りの好盤だったこれ(↓)。


David Crosby-Croz
David Crosby- "Croz"


 確かに、現在進行なかのシーンの先鋭的音楽ではないが、現在のミュージシャンの決定的に弱いソングライティングに強い不満と不安を覚える事が多い僕にしてみれば、いい曲が当たり前のように書けるこの人のような存在は存在感がある「老兵」のようなモノでね。

 サウンドこそ、昨今のオルタナ・フォークに繋がるようなアコースティックな音にも聴こえるけど、彼独特のサイケデリックな感覚の浮遊感あるジャズ・フォーク的質感は嬉しい事に健在だった。

では、アルバムのオープニング・トラックであり、そんな彼の変わらないサイケデリック・ジャズ・テイストが味わえるこの曲(↓)を紹介しておこう。



David Crosby - 'What's Broke'


 最初に紹介した The Ghostt Of A Saber Tooth Tiger と同じ位今年聴いたのがブリティシュ・フォーク系のこの人(↓)のラスト・アルバムともアナウンスされているこのアルバム(↓)。

Vashti Bunyan-Heartleap
Vashti Bunyan - "Heartleap"


 この人、知ってる人は知ってるストーンズ初期のマネージャーだったアンドリュー・オールダムの絡みでJagger-Richardsの書き下ろし曲 'Some Things Just Stick in Your Mind '(リード・ギターはジミー・ペイジだ!!)で1965年にデビューしていた人なんだよね。

 その後1970年に "Just Another Diamond Day" というなかなか良いアルバムを出したきり、2005年のアルバム "Lookaftering" で復活するまで引退状態だった人なんだよね。

 この "Lookaftering" もいいアルバムだったけど、今年リリースした "Heartleap" は間違いなく彼女の生涯ベスト・アルバムだと思う。

 ほんの少しの例外を除く全てのソングライティングと演奏、歌唱を彼女自身の自宅にてホーム・レコーディングされているこのアルバム、独特な浮遊感を伴った白昼夢のような音像とアコースティック・ギターならではのコード・ネームを即座に言えないような折重なるようなハーモニー感に満ち溢れている。

 そして、そこには芳醇なブリティッシュ・トラッドの世界がベースに息づいているように聴こえる。

 最近の安っぽいキャッチ・コピーのような「癒し」という言葉は使いたくないが、夜長にじっくり聴き込むのに最高なアルバムだね。

 ここでもオープニング・トラックであるこの曲を紹介しておく。



Vashti Bunyan - 'Across The Water'


 次は、今年出あったミュージシャンの中で最もニヤリとしちゃったこのグループのこのアルバム(↓)。


Rival Sons-Great Western Valkyrie
Rival Sons - "Great Western Valkyrie"

 このアルバムから取り敢えず紹介しておくこの曲(↓)を聴けば、僕がニヤリとした意味は直ぐ分かる。



Rival Sons - 'Open My Eyes'

 このイントロのドラムスを聴いた瞬間に思い出しちゃうだろう?

 そうそう、レッド・ツェッペリンの 'When The Levee Breaks' だね。

 アルバムには、ツェッペリンを筆頭にした70s風ハード・ロックのイディオムが満載でね。

 が、そこには現在のオルタナ系等にも繋がる質感もあり、単なる過去をなぞったバンドではなく、「新時代のヘヴィ・ロック」といった感じを持つ処が僕にとってはポイントが高かった点だね。


 次は、今年出合ったミュージシャンでは「発見」感が高かったこの人(↓)のこのアルバム(↓)。


Kimbra - The Golden Echo
Kimbra - "The Golden Echo"


 彼女はニュージーランド出身のミュージシャンだが、これはこの5~10年に現れた新人の中で、ソングライティング技術がスバ抜けているように感じるんだ。

 兎角、昨今の若い連中は、適当なリズムの上にちょっとしたコード-----それもテンションなんて含まれていないような-----をのせた「ハナウタ」のような曲しか"書けない"ようになっているように感じる事が多い。

 その点、彼女はしっかりとした曲を書いているし、ポップスとしても極上だし、そこに「狂気」的な「何か」を織り込むことにも長けているように思う。

 はっきりと言ってしまえば、彼女の音楽から僕の耳に届いた「過去の偉大なるポピュラー・ミュージツク」は、ケイト・ブッシュとプリンスの影だ。

 それだけでもう、聴く気になった人もいるでしょう?

 では、この曲を紹介しておく。



Kimbra - 'Carolina'


 今年は本当に良い新譜が多くて、紹介が終わらないよ~。


 次はカナダのシンガー・ソングライターであるマック・デマルコの3rd アルバムであるこれ(↓)。


Mac Demarco - Salad Days
Mac Demarco - "Salad Days"


 このアルバムもやはり曲が良く書けているよね。

 サウンド的にはフェンンダー系のギターをノン・エフェクトでアンプのリバーブを深く掛けたようなギター・サウンドが基本にあるようだ。

 ちょっと言えば、1人ホーム・レコーデングで録ったユルいグレイトフル・デッドのような感じと言えばどうか......

 ここでは、クリーン系ギターが気持ちよいこの曲(↓)を紹介しておこう。



Mac DeMarco - 'Blue Boy'


 今年後半はプリンス復活で騒がれたようだったけど、注意深く彼の新譜を追っていたら、今年古巣ワーナーから2枚同時リリースされた新譜は、ここ数年のアヴェレージな出来だった事が分かるっていうモノだ。

 特に、ソロ名義のヤツは、及第点の安定の出来栄えだったけど、ある時期以降のプリンスが失った神掛かった「創作物」とは違う実にアヴェレージな出来だったのでガッカリしたんだよね。

 もっとも、そんな全盛期の凄まじさを今求めるのに無理があるのは当たり前。

 そういった意味では、女性プレイヤーを従えたバンド名義のこのアルバム(↓)の方が「未だ十分に探求していなかったフィールド」っていう事で新鮮味もあり楽しめたんだ。


Prince & 3RDEYEGIRL - Plectrumelectrum
Prince & 3RDEYEGIRL - "Plectrumelectrum"


 ここでは、ローリング・ストーン誌の『史上最も過小評価されている25人のギタリスト』の1位に選出された程のそのギターの腕前を以ってハード・ロック的アプローチをバンドの1員として披露している。


 さて次は、今年イギリスでNo.1を取った新人バンドなんだけど、このアルバム(↓)にはブッ飛んだよ。


Royal Blood - Royal Blood
Royal Blood - "Royal Blood"
 

 このバンドは、ベース/ボーカル+ドラムスの2人編成という珍しい形態なんだよね。

 ただ、下のBBCでのライヴ映像を見てもらえば分かるけど、ベースに複数のアンプを繋ぎ、フレーズ的にもベース+エレクトリック・ギターのような重いサウンドを出しているのが特徴だね。

 上に紹介したライヴァル・サンズといい、プリンスのバンドといい、このバンドといい、今年はヘヴィなハード・ロック的なモノが多かったよね。

 ここでは、僕も大好きなこの曲(↓)を紹介する。



Royal Blood - 'Come On Over'


 ウーム、ベースのピック弾きを見ると燃えちゃうね。

 前にも書いたかもしれないけど、僕自身、ベースは全てピック弾きで、指弾きは出来ないんだ。

 でも、ピック弾きのあのゴリっとしたサウンドが大好きなものでね、それでOK。


 上記以外はサラっと流すけど、好きでよく聴いた良質なアルバムは以下(↓)の通り。

 ・St. Vincent - "St. Vincent"
 ・Alexis Taylor - "Await Barbarians"
 ・Ariel Pink - "Pom Pom"
 ・Bigelf - "Into The Maelstrom"
 ・The Dowling Poole - "Bleak Strategies"
 ・Eno & Hyde - "Someday World"
 ・Flying Lotus - "You're Dead!"
 ・Jack White - "Lazaretto"
 ・Temples - "Sun Structures"
 ・Tennis - "Ritual In Repeat"

 あと、今年のリイシュー関係なんだけど、ダントツに素晴らしかったのがこのアルバム(↓)。


Bob Dylan & The Band - The Basement Tapes Complete: The Bootleg Series Vol. 11
Bob Dylan & The Band - The Basement Tapes Complete: The Bootleg Series Vol. 11



 この音源は「遂に出た!!!」っていう意味ではビーチ・ボーイズの "Smile" に匹敵する衝撃だったね。

 そもそも、"Basement Tapes"(「地下室」)っていうはザ・バンドのみの演奏で、しかも伝説の「地下室セッション」ではないモノまでふくんでおり、しかも、いくつかの曲はリリース時にオーヴァーダヴィングされたりしていたんだよね。

 その辺りまでの情報を知っていた上で「地下室」を愛聴していたんだけど、「見事にサイケデリックなヒッピー・カルチャー全盛時代を迂回したディランとザ・バンドがどんな事を考えながら、ルーツ・ミュージックに向き合っていたのか?」っていう妄想が尽きないまま現在に至っていたんだよね。

 ここでは、普通のリスナーでは聴き続けるのが苦痛になるような音質のモノラル・レコーディングとラフなお楽しみセッションが延々と続くだけのように感じるかもしれない。

 が、ビートルズがリボルバーやサージェント・ペパーで拡大させたロックの波に乗ろうとした当時のほとんどのミュージシャン(あのストーンズですら......)が陥った穴をルーツ・ミュージックを自分達の楽しみにだけに非公式なセッションを続ける事で巧妙に回避しており、そこに芽生えた次のステップへと移行するロックの新しい道標を提示したという意味で歴史的音源とも言えると思う。(このセッション後にリリースされたザ・バンドのデビュー・アルバムがもたらした衝撃と影響力を考えてごらん。)

 ここでは1曲毎にどうだとかいう論評にはあまり意味がないと考える。

 興味がある方は、ぜひ6枚組のコンプリート・セッション集をランダムでも良いので、聴き流しながらそのルーツ・ミュージックの芳醇さとホーム・レコーディングにも通ずる音楽を演奏する楽しさを味わって欲しい。



 次は僕の事をよく知っている方は意外に感じるかもしれないこのアルバム(↓)のリイシューを......


直枝政太郎 - 東京ゴジラ
直枝政太郎 - 「東京ゴジラ」


 これは、国内のロック・バンド=カーネーションのリーダーでありメイン・ソングライターでもある直枝政太郎さんがカーネーション結成前の1982年に製作⇒配布した自主カセットテープのリイシューなんだ。

 これは物凄く好きだなぁ~

 直枝さんの完全なホーム・レコーディングでもあり、勿論、一人多重レコーディングだ。

 僕にも似たような人がいるものだねェ~。

 音楽を作る楽しさが溢れている。


 あともう1枚リイシューされて嬉しかったのが、僕の世代のリアルタイム・フェイヴァリットだったこのアルバム(↓)の拡張版リイシュー。


VA - 「クレプスキュール物語」
VA - 「クレプスキュール物語2014」

 オリジナルは1984年でのみリリースされたアルバムであり、当時、ベルギーの先鋭的レーベルであったクレプスキュールの所属アーティストのサンプラー的オムニバス盤だったもので、今回、現在所属アーティストの曲なんかも追加収録した形でのリイシューだ。

 当時のニュー・ウェイヴの片隅でうごめいていた音や、僕の青春時代真ん中の「ネオ・アコースティック」関係やヨーロピアンテイストも香るジャズ、ボサ・ノヴァ的な次に流行りそうな音も混ぜたような当時ま刺激的・先鋭的アルバムだったものだ。

 あ~懐かしい。


 さて、ここからは今年の残念賞だ。

 上に挙げたプリンスのソロ作は残念賞とまで言えない位のクオリティだったけど、以下は本当の残念章だ。


 ・Beck - "Morning Phase"

 この人は90s以降のミュージシャンの内、デビュー以来最も熱心に聴き続けた人なんだけど、このアルバムは彼のあるバムで初めてガッカリしたアルバムだ。

 方向性はよく理解できるのだが、何だか出来そこないの "Sea Change" みたいでね。

 要するに彼にしては曲が弱すぎるんだよね。


 ・Neil Young - "A Letter Home"


 これは複雑なんだ。

 アルバムとしては良質の「企画モノ」フォーク・アルバムであり、実際、結構聴いたりしたんだよね。

 問題は、その「良質さ」の元は、このアルバムがガヴァー・アルバムであるが故、それた゜け良い曲をカヴァーしたってい事だ。

 つまり、良ければ良い程それは他のソングライターの曲の効果であり、逆説的に、昨年の残念賞でもあったクレイジー・ホースとのアルバム "Psychedelic Pill" のレビューの時書いたような「ニールにはもういい曲が書けない」という「症状」が重たいという事でね。

 大体、閃きでこんなアルバムをリリースするっていう処は昔と全然変わっていないけど、この手の「企画モノ」を出し始めたら本人の「停滞感」はかなりのもののはずだ。


 あと、本は入院中に20冊程度は集中的に読破したし、その後もいつものペースで色んな本を読んでたけど、今回はこの辺で終わりにしておこう。


 では、今年も1年お世話になりました。

 良いお年を......


 P.S. あと、この記事を書きなから流していたピンク・フロイドの「まさかの新譜」="The Endless River" が結構良かったよ。

 往年のフロイド・ファンなら楽しめると思うよ。

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