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ミュージシャンズ・ミュージシャン

2018-01-31 (Wed) | 19:16

 この前のアンディ・パートリッジのヤツもディープなマニアック本だったけど、今年2冊目の本はもっとポピュラーな処で更にディープな本でね。

 楽器やレコーディング関連の専門誌では何かと"レコーディング時の"リファレンス・アルバムにしている"だとか、"最高に音が良いアルバム"だとか、"どうしたらあんなコード・チェンジを思いつくのだろう?"といった"その筋"(≒僕のような手合い)の人達の話題に頻繁に上ってきた言わば「ミュージシャンズ・ミュージシャン」の典型であり、且つ、70s末~80s初頭に莫大なセールスをあげたアーティスト=スティーリー・ダンの伝記本(↓)を読み終えた。


スティーリー・ダン・ストーリー
「スティーリー・ダン・ストーリー:リーリン・イン・ジ・イヤーズ完全版」 ブライアン・スウィート著


 広く知られているように、モダン・ジャズの強い影響とそれに並走したR&B(今時のボーカル入ブラック・ミュージックを全てそう呼ぶ風潮には強い違和感を覚える)やソウル・ミュージックの影響により普通のソコイラのミュージシャンではコピーすら出来ない複雑な(=芳醇な)コードを基盤にしている部分に親近感を覚える。

 従って、そもそもよく使うコード単体すらも理解出来ない人にはそれらを組み合せたコード進行を理解出来るはずもない。

 何も複雑なのが良いというワケじゃなくてね。

 ロック的衝動を示す"ハードさ"や"ウルささ"は僕自身大好きだし、若い頃身を捧げたフィールドだからよく分かっている。

 が、表層的な音の大きさや歪み具合だけじゃない、プレイヤーがいい曲に反応して白熱している様も又、ある種のロック的衝動になり得るという事に気付くべきだと感じてきた。


 さて、この本、彼らの「超売れないソングライター」時代から、「誰も自作曲をレコーディングしてくれないのなら、自分達でバンドを作ってレコーディングする」時代を経て、伝説の「全ての小節において最高のミュージシャンを何人も試して最高の音を作る」時代を経た後のソロ活動時代から昨年のスティーリー・ダンの片割れ=ウォルター・ベッカーの死去までを膨大な関連人物を登場させつつ、レコーディング機材等も所々触れつつ追った400頁を超える分量の本でね。

 そこには産業化していった70sロックの様子も垣間見えて興味深い。

 が、一番興味深かったのは、ジャズ・エイジであり、且つ、ロックンロールの誕生をも同時に体験し、ヒッピー・カルチャーをも通過した世代的音楽観とライフスタイルだ。

 物事をナナメ視線で見ながら、皮肉の1つでも吐き出すような視点。

 故に、「絆」やら、美辞麗句がアメアラレのような「ヨイショの連鎖」を死ぬ程嫌う僕には共感する部分も多かった。

 とりわけここ日本で根強い人気を持つステーリー・ダン(実質は2人のソングライター・チーム)に興味がある人には必読書。

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